Tarte Tatin

タルト・タタン


タルトタタン

”失敗は発明の元!”の代表的な例としてよく語られるのが、フランスの有名なりんごのお菓子「タルト・タタン」
または「タタン姉妹のタルト ( Tarte des Demoiselles Tatin ) 」です。言い伝えによるとタタン姉妹は20世紀初頭、
オルレアン市近郊の Lamotte-Beuvron ラモット・ブゥヴロンとい街で宿屋を経営していたのですが、
普通のりんごのタルトを作る途中でこれひっくり返してしまい、捨てるには惜しいので
ためしにそのままオーブンで焼いてみたら、思いもかけない美味しさが発見された! のだそうです。
ただしそれ以前からこの手のケーキは作られていたという説もあるのだとか…
Larousse des cuisines régionales 出典 )。
でも、いいですよね、こんな粗忽なお話し、思わず「誰だって失敗はあるさ!」とこころ温まります。
言い伝えの通りこのケーキの特徴は、タルト生地と中身のりんごを逆さまに焼くことです。
カラメルに絡めたりんごの味わいが「超レッカー!(”レッカー”はドイツ語で ”美味しい”の意味)」と、
ドイツのお友達にも大好評です。


材料(直径25〜28cmのフライパン用)

タルト生地用:
小麦粉 250g
バター 125g(健康のため3分の1くらいをマーガリンにしても可)
粉砂糖大さじ1(小麦粉に混ぜる)
卵黄 1個分
塩(バターが無塩の場合、少々)
冷水約50cc

フィーリング用:
りんご1.5キロ(ドイツなら Cox Orange, フランス Reinette, 日本では紅玉)
バター 130g
砂糖 130g



作り方
タルト生地の材料でタルト生地をつくり冷蔵庫で30分〜1時間休めます。
作り方はこちら。

りんごは四つに切り、皮をむいて芯を抜きます(大きなものなら8つに切ります)。
底が厚くオーブンに入れられるフライパンの底に砂糖を均等にしきつめ、
バター100gほどを小片にして並べます。

フライパンに砂糖とバターを並べました。

そのうえにりんごをしきつめ、残ったバターを溶かして均等にかけ、中火に掛けます。
このまま約30〜45分(←ウロ覚えですが…^^;)お砂糖がカラメル化するまで煮詰めます。

ようやくカラメル化してきました

カラメル化が均等に起こらない場合は、フライパンをずらしながら均一に焦げ色がつくようにします。
りんごも、煮くずれないように気をつけながら、カラメルが全体にからまるように返します。
焦げ付く前に火から外します!

タルト生地をフライパンの直径よりもすこしだけ大きくのばして上からかぶせ
フォークで空気抜きの穴を開けます。

タルト生地をかぶせました

あらかじめ200度に熱しておいたオーブンで25〜30度焼き上げます。

焼き上がったらお皿をフライパンに当ててひっくり返して出来上がり。
この時カラメルソースが飛び散りやすいので注意しましょう…(;_;)
熱々のところをいただいてもよし、すこし冷めたところでいただいてもよし、
冷やしていただいてもこれまたよし…。
ただし、必ずホイップクリームを添えます♪ 超レッカー!

★タルト生地は、カラメルを待つ間にのばしておいて冷蔵庫で待機させると便利です。

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