Crème de Marron

マロンクリーム



不思議なことにドイツ人はあまり栗とは縁がありません。自然の栗の木もあまり見かけません。
市場に出回る物はイタリアかフランス産がほとんど。
栗を甘く味付けして食べることもほとんどしないので、「栗のデザートを作るよ!」と宣言すると
ひどく驚かれました。
ところがハンガリー人のユーリーとケーキの話で盛り上がったとき、「栗のヴェルミセル!」と言って
いわゆるモンブランのトッピングになっているマロンクリームを、ハンガリーでも食べることを教えてくれました。
ハプスブルグ皇室の下オーストリアと強大な帝国をつくっていたハンガリーの方が、実はドイツよりも貴族文化的なものが
発達しているのではないか思ったりしています…。
このレシピもマロングラッセをトッピングに使えばちょっとオシャレになるのにと思って奔走して探したのですが、
そんなもの「見たことも聞いたこともない」とドイツ人達に言われてしまいました(涙)。
マロングラッセはもちろんフランス名物です。


材料(直径9cmの陶器型約5個分)
栗(皮付きで)500g
グラニュー糖 120g
水 200cc
生クリーム 200cc
ラム酒 少々
あれば飾り用にマロングラッセ



作り方

栗は皮をすべてむいて、十分にやわらかくなるまで煮ます。

オーブンで少し焼きました
皮のむき方:

包丁で栗の背に十文字を入れ、200度のオーブンに数分間入れると
このようにパッカリ鬼皮がめくれ、指で簡単にむけます。
渋皮がむけない場合はそのままゆで、ゆでている途中で外れてくるのをむくと楽です。
この時、じゃがいもむき用の三又フォークを使うと便利。

渋皮はゆでてからむくと楽です

煮上がったらスピードカッターにかけてピューレにします。
ピューレというか粉状になります

カラメルを作ります:
鍋に分量の水と砂糖を入れ中火にかけてカラメル状にします。

カラメル化の過程

これは結構時間がかかります。
色づき出すまで15〜20分くらいだったかな(←ウロ覚え…笑)。
この間は放っておいて平気です。
だんだん泡が大きくなってきて、それからうっすら黄色くなってきます。
あと一息です。写真下の色になると一気にカラメル化するので焦がさないように気をつけてください。

カラメル化したら直ちに火からおろし、栗のピューレに混ぜ合わせます。

カラメルは冷たいものにふれると固まるので注意!

生クリームとラム酒を加えます

仕上げに半立ての生クリームとラム酒を加え、容器に取り分け、
飾り用のマロングラッセを乗せて冷蔵庫で冷やし、供します。

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