Lebkuchen

レブクーヘン


レブクーヘン

ドイツでアドヴェント(クリスマス前の四週間)からクリスマスにかけて食べる、はちみつの焼き菓子。
別名「プフェッファークーヘン(胡椒菓子)」と呼ばれることもあるのは、大量に使用される香辛料のせい。
はちみつで焼くお菓子は紀元前からエジプトやローマで知られていたそうですが、今日のレブクーヘンの原型は
ベルギーのディナン ( Dinant ) に生まれ、そこからアーヘンに伝わって「アーヘンのプリンテン」に変身し、
フランケン地方の修道院に伝わってドイツ全国に広がりました。今日レブクーヘンで有名なニュルンベルグでは14世紀頃からこのはちみつ菓子が知られるようになりましたが、
その他にもウルム、ケルン、バーゼルなどがレブクーヘンで有名です。
東洋からもたらされる高価な香辛料をふんだんに使用しているので、交易の主要な都市で特にレブクーヘンの伝統が発達したのです。
この多量に使用される香辛料のせいで、日本人にとってはやや好き嫌いの分かれるところかもしれません(笑)。
家庭で焼く場合は好きな材料を使用し、嫌いなものは使わずにすむのが良いところ♪
わたしは苦手のオレンジピル・レモンピルは入れませんが、好きな方は細かく刻んで10gずつほど生地に混ぜることも出来ます。
また家人が好きなのではちみつのマジパンを20gほど刻んで混ぜていますが、嫌いな方はパスしてください(笑)。
クリスマスの市では色とりどりの砂糖で飾り付けをしたレブクーヘンがよく売られ、ツリーのデコレーションにも使われます。


材料
はちみつ 100g
砂糖 50g
バター 50g
薄力粉 200g
アーモンドパウダー 60g
ヘーゼルナッツパウダー 40g
タマゴ1個
無農薬オレンジの皮のすりおろし半個分
無農薬レモンの皮のすりおろし半個分
粉末アニス ひとつまみ
シナモン こさじ1/2
粉末クローヴ(丁字)ひとつまみ
粉末カルダモン ひとつまみ
ナツメグ 少々
ヴァニラ砂糖半袋(またはヴァニラビーンズ半本分)
塩少々
(好みで)はちみつのマジパン20g
ベーキングパウダー こさじ1
仕上げ用の牛乳少々




作り方

はちみつ、砂糖、バターを鍋に入れて火にかけ溶かします。
砂糖が溶けきったら火からおろし、荒熱を取ります。
ボウルに薄力粉、アーモンドパウダー、ヘーゼルナッツパウダー、その他すべての香辛料とベーキングパウダーを加えて混ぜます。

右ははちみつ、砂糖、バターを溶かしたもの、左は粉類

はちみつの鍋に粉類を数回に分けて加え、タマゴも合わせて混ぜます。

混ぜます

あまり見栄えのしないこんなネチョッとした生地になりますが(笑)、
そのままラップをかけて、室温で4〜5時間休ませます。

このまま室温で休ませます

数時間して生地が落ち着くとこのようにきれいにまとまります。

数時間休ませました

あとは作業台にめん棒で伸ばし、気の向くままに型を抜きます。

型を抜きます

オーブンシートを敷いた天板に並べ、表面に刷毛で牛乳を塗り、200度で約15〜20分間焼きます。
1,2日おいた方が味が落ち着きます。

クリスマスの市のレブクーヘンクリスマスの市のレブクーヘン
クリスマスの市で売られるさまざまなレブクーヘン
印刷用フレームなしページはこちら